2023年3月3日
ごくごく一般的な話をするとですね。男は理想主義、女は現実主義だと言われます。
ざっくり過ぎて必ずしもそうではない場合も多いと思うんだけど、細かいとこにおいてはそれが顔をだす場合があります。
例えば買い物とか。
私は先日ずっと欲しかったものを買った。インパクトドライバーである。
電動ドライバーといったほうが分かりやすいであろうか。しかし電動と言ってしまうと老人の乗り物のようになってしまうがそんなゆるいものではない。
インパクトなのである。これがあればビスを何千本でも打ててしまうのである。
あの拳銃を思わせるようなフォルム、シュイン、シュインとトリガーを引く度に鳴る心震わせる音、もう無敵を思わせるような適度な重厚感。
ロマンである。あれは男のロマンである。もう持ってるだけでいいのである。
しかしだ。
うちの嫁はそんな事お構いなしにこういう事を言う。
「それって年間何回使うのよ?ネジ何本くらい打つの?元取れるの?」
元?元ってなんだよ。ロマンに元なんかあるわけ無いだろ。
お前はその誕生日に買った指輪を選ぶときに元とか考えたのかよこの野郎。
もう、そういう事を言う小動物と話すことなど何もないから、それには答えず私はインパクトを持って部屋の中をウロウロしている。
意味もなく壁にねじを打とうとして嫁さんに後ろから羽交い締めに合ったりしてるがそれでもいいのである。
私が買ったのはロマンである。誰が何と言ってもロマンである。
ロマンに理由や訳などいらぬ。ロマンだ、ロマンだ。マロンもあるぞ、それは栗か。