2023年6月7日
パクリはダメです。
誰に聞いてもそう言いますし、子供の頃からそういう教育をされてきたので当たり前ですよね。
でもですよ。
例えば技術やものづくりの分野や絵画や音楽の部門においては曖昧なところもあって、全てが完全オリジナルって訳にはいかないと思うわけです。
ここにOというミュージシャンがいます。
この人はとても有名で、多分日本で知らない人は少ないくらいの人です。
大ヒット曲はないですが、この人に影響を受けたミュージシャンは数多く、この人抜きに日本のミュージック・シーンは語れないほどの。
でもこの人はね、パクるんです。
パクるというか参考にするんです。過去の曲のいいとこをつまみ食いする的な。
でも結局はそれをうまく混ぜ合わせないと曲はできず、そこが作曲家の腕だとも言えるんですけど。
後日あるインタビューを受けたときに、そのことを知っていたある記者にこういうことを言われます。
「あなたのあの曲はこれとこれとこれの3曲の剽窃ですね。」
それに対して彼は顔色も変えずに、こう返します。
「その3曲とあとこれとこれの計5曲からできているんだけど、キミは3曲しか分からなかったんだ。」・・・と。
あんたはパクって曲作ってんだろ?そんなことしていいのかよ。あんたみたいな大御所が。ということを暗に言ってきた人物に対してのカウンターパンチとしては申し分ないです。
こういうことを堂々と言えるならパクリも必ずしも悪くないと思うのです。